【看護師】休職した話

看護師

皆さんこんにちは、あん子です。

今回は「休職」をテーマにして書いていきます。

あん子
あん子

実は病棟看護師時代に1ヶ月だけ適応障害で休職しました…

適応障害とは

日常生活の中で、何かのストレスが原因となって心身のバランスが崩れて社会生活に支障が生じたもの。原因が明確でそれに対して過剰な反応が起こった状態をいう。

厚生労働省HPより

激務に追われ、職場の人間関係に翻弄されストレスを感じている看護師さんは多いです。看護師さん以外でも人は何かしらに対して少なからずストレスを感じて生きています。

私あん子も看護師2年目の時、「適応障害」を診断され、1ヶ月休職しました。

適応障害うつ病との違い

「適応障害」と「うつ病」は何が違うのでしょうか?

一見、適応障害とうつ病は症状が似ているので【何が違うのか?】と感じますよね。

うつ病は長期的かつ慢性的なストレスや不明瞭なストレスが続くことで発症します。

どちらも症状が似ていますが、適応障害の場合は明確なストレスから離れることで症状が改善する可能性があります。しかし、うつ病はストレスから距離を取っても症状の改善は乏しく、医療的治療が必要な場合もあります。

しかし、適応障害の症状が改善されず、うつ病へ発展してしまうこともありますので注意が必要です。

適応障害の症状

適応障害の症状は人それぞれですが、主に以下の身体的症状精神的症状があります。

①だるい、全身の倦怠感

②不眠や逆に寝過ぎてしまう

③突然涙が出てくる、ちょっとしたことで泣いてしまうことが増える

④動悸、めまい、吐き気、頭痛

⑤手の震え、指先が冷たくしびれる感覚

⑤食欲不振、過食

⑥蕁麻疹(じんましん)

①不安、些細なことへの心配

②ちょっとしたことでもイライラしてしまう

③意欲の低下(好きなことや身の回りの家事も手につかなくなる)

④気分の落ち込み、悲しい気持ちが常にあり涙もろくなる

⑤集中力の低下

などが挙げられます。

休職〜復帰までの道のり

休職するまでの経緯

私は2年目看護師の時、リーダー業務、プリセプター、看護研究などに追われる毎日でした。

4月頃より朝の情報収集の時に毎度のように流れるほどの汗と動悸がありました。仕事のある日には必ず蕁麻疹が出ていました。「ストレス感じてるな」とわかっていたけど、同期もみんな同じように頑張っているからついていかないと、という気持ちで自分に言い聞かせていました。

そんな時、看護研究のサポートについてくれる看護師は苦手な先輩看護師(以下A先輩)でした。A先輩は仕事はできますが、その日の精神状態で穏やかな日もあれば、一日中後輩看護師に当たり散らしたりと起伏の激しい一面があります。

ある時、A先輩が不機嫌な時に矛先が私に向いた時がありました。その日私はリーダーをしておりA先輩はメンバーでした。一日中、私への仕事の仕方への指摘だったり、他メンバーのミスはあなたの管理に問題があるからと事あるごとに指摘のある日でした。(きっと何か逆鱗に触れてしまったのでしょう…)

その日はなんとか業務をやり遂げたものの、その後日から明らかに自分の状態が普通じゃないと思うようになります。

その日以降、朝の申し送りで吐き気と涙が込み上げまともにその場にいられない、休日も何もする気になれず何もできない自分を責めて泣くなどおかしな精神状態でした。

6月に入り、その状態は変わらず限界を迎えました。涙を堪えきれず業務中にトイレに駆け込みこもりました。異常を察した師長が駆けつけてくれ事情を説明します。

数日後に心療内科を受診し、「適応障害」の診断を受けました。これから1ヶ月の休職となりました。

休職してから

ここから1ヶ月の休職生活が始まります。

最初は精神的理由で仕事ができなくなる自分に価値がない、もういっそのこと命を絶とうと考える日々が続きました。

休職半ばに来て、徐々に精神状態が安定してきました。友人と出かけたり、映画を観に行ったりとできることも増えてきました。

休職終盤には、笑うこともでき仕事もまたしてみようかなと思えるほどになりました。看護部と面談し休職明けは有給を使いながら半日勤務でリハビリ出勤することとなります。

休職明け

休職を経て職場復帰をします。復帰初日はとても不安でしたが、優しく声をかけてくれる同僚が多く、与えられた業務のみこなし、少しずつではありますがなんとか復帰をすることができました。

休職当初はすぐにでも辞めようと考えていましたが、現在の自分の状態は正常じゃないこと、正常な判断ができない状況で仕事を辞めたときに後に後悔するかもしれない、復職してダメそうならその時点で辞めようと思っていました。

これを期に自分の看護師としての働き方について考えるようになりました。

適応障害を乗り越えた方法

診断後は抗不安薬と眠剤の処方がありましたが、現在は何も内服することなく過ごせています。

ここまで回復したのは以下の習慣を継続したからです。

①1日規則正しい生活をする

②無理に好きなことはしようとしない

③日記をつける(毎日しなくても良い)

①1日規則正しい生活をする

まずは朝起きる時間、3食食べる時間、夜寝る時間を決めて生活しました。

最初は眠れなかったり、起きれなかったり、食べられなかったりとすることがあります。ですが、無理のない範囲で1日を過ごしてみてください。

②無理に好きなことはしようとしない

休職当初は休んでしまった罪悪感を感じてしまい「休んでいるんだからこれくらいしないといけない」と家事をしたり、掃除をしたり、気持ちは向かないが趣味をしたりしました。

無理に好きなことをしてしまうと、いずれそれが「嫌いなこと」に変わってしまうことがあります。

まずは1日外を眺めるだけでも大丈夫です。そのうち〇〇してみようかなという気持ちになったらすれば良いです。

③日記をつける(毎日しなくても良い)

休職時は、ノートとペンを持ち歩き、その時のことやそれに対して自分がどう感じたか書き出していました。

文字で表すことで、頭の中が少し整理できたり、時間を空けてノートを見返すことで当時の自分を振り返ることができました。

最後に

心の病は見えずらく、発見に時間がかかったり、治るまでに時間がかかります。

また、適応障害を乗り越えた方法については、みなさんの普段の生活でもできるストレス緩和方法になります。

当初、適応障害になってしまった自分を責めてしまいましたが、今では自分の生き方について考える時間であったとプラスに考えられるようになりました。

現在、適応障害で休職している方や仕事が辛くてどうしようもなく辛いという方に参考になればと思います。

あん子
あん子

辛いことを親や友人に打ち明けることも辛いこともあると思います。

心療内科のカウンセリングは、相談しやすく人に話を聞いてもらうことで、感情の整理のできますのでおすすめです。お近くの場所でも良いので探してみてください。

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